
「ホームページを作りたいけれど、何から始めればいいのかわからない」
「制作会社に相談したいけれど、どんな流れで進むのか見えず不安」
このように、ホームページ制作の依頼にハードルを感じている方は少なくありません。
この記事では、ホームページ制作を依頼するときの基本的な流れを、初めての方にもわかりやすく解説します。

ホームページ制作を依頼してから公開までには、いくつかの工程があります。
大まかには、次の10ステップで進みます。
ホームページ制作は、制作会社・制作者へ丸投げで行うのではなく、依頼する側にも、事前に決めておくべきことや、制作中に確認するべきことがあります。
流れをあらかじめ知っておくことで、「今は何をする段階なのか」がわかりやすくなり、制作会社とのやり取りもスムーズになります。
ここからは、各ステップで何を準備し、どんなことを決めていけばよいのかを順番に見ていきましょう。
ホームページ制作について制作会社に相談する前には、社内で必要な情報(次のような項目)を整理しておくことが大切です。
この段階で、ホームページを作る目的や、誰に向けたサイトにしたいのか、社内で誰が確認するのか、どのくらいの予算と時期を考えているのかを整理しておくと、その後の相談や見積もりが進めやすくなります。
最初に決めておきたいのは、ホームページを作る目的です。
たとえば、次のような目的によって必要なページや見せ方は変わります。
たとえば問い合わせを増やしたいならお問い合わせへの導線をわかりやすくする、採用を強化したいなら、仕事内容や働く人の雰囲気が伝わるページが重要になります。
制作会社に相談するときも、「何となく作りたい」より、「問い合わせを増やしたい」「採用を強化したい」と伝えた方が、方向性の合った提案を受けやすくなります。
まずは、ホームページを作る目的を一言で説明できる状態にしておきましょう。
次に整理したいのが、誰に向けて、何を伝えるホームページにするのかです。
ターゲットが変われば、載せるべき情報も見せ方も変わります。
たとえば、法人向けなのか、一般のお客様向けなのか、初めてサービスを知る人向けなのか、すでに自社のサービスを利用したことある人(リピーター)なのかで、必要な情報は大きく変わります。
そのうえで、自社の強みや、特に伝えたい内容もまとめておきましょう。
「対応が早い」「実績が豊富」「専門性が高い」など、相手に伝えたいポイントが明確になっていると、制作会社もサイトの見せ方を考えやすくなります。
このとき大切なのは、伝えたいことを詰め込みすぎないことです。
あれもこれも伝えようとすると、結局何が強みなのかわかりにくくなってしまいます。
まずは「一番伝えたいこと」を中心に整理すると、わかりやすいホームページになりやすくなります。
ホームページ制作では、社内で誰が担当し、誰が最終的に判断するのかを決めておくことも重要です。
これが決まっていないと、確認のたびに話が止まりやすくなります。
まずは、制作会社とのやり取りを進める担当者を決めましょう。
あわせて、最終確認をする人も明確にしておくと安心です。
担当者だけで話を進めてしまい、あとから別の方の意見で大きな修正が入るケースは珍しくありません。
そのため、掲載内容の確認、文章のチェック、公開前の承認など、どのタイミングで誰に確認するのかもあらかじめ整理しておきましょう。
次に、ホームページにどんなページが必要かを整理します。
この作業をしておくと、制作会社に相談するときに内容が伝わりやすくなり、見積もりも出しやすくなります。
たとえば、企業のホームページによくあるページとしては次のようなものがあります。
まずは、「必要そうなページ」を書き出してみましょう。
そのうえで、「必ず必要なもの」と「できれば入れたいもの」に分けておくと、優先順位が見えやすくなります。
機能についても同じです。
お問い合わせフォームは必要か、更新しやすい仕組みが必要か、検索機能を付けたいかなど、考えていることがあれば整理しておきましょう。
この段階で完璧に決める必要はありませんが、何も決まっていない状態より、ある程度イメージがある方が相談しやすくなります。
最後に、予算と公開したい時期の目安も決めておきましょう。
ここが決まっていると、制作会社も提案しやすくなりますし、依頼する側も比較しやすくなります。
たとえば、「このくらいの予算で考えている」「できればこの時期までに公開したい」と伝えられるだけでもOKです。
新サービスの開始時期に合わせたい、採用活動の開始前に公開したいなど、理由がある場合はその背景もあわせて伝えると、制作会社も進め方を考えやすくなります。
また、公開後の更新についても、ざっくり考えておくと安心です。
自社で情報を更新したいのか、制作会社に相談しながら運用したいのかによって、必要な作り方も変わってきます。
発注前の準備ができたら、次は制作会社に渡す依頼資料をまとめます。
依頼資料は、「どんなサイトを作りたいのか」を制作会社に正しく伝えるものです。
内容がまとまっていると、やり取りがスムーズになり、見積もりや提案も受けやすくなります。
依頼資料には、現時点で決まっていることを入れていきます。
制作会社が理解しやすい形で整理できていれば十分であり、すべてを完璧に書く必要はありません。
主に入れておきたい項目は次の通りです。
たとえば、今のサイトが古く見える、スマホで見づらい、更新できない・しにくい、など社内で気になっていることをそのまま書いても問題ありません。
また、参考にしたいサイトがあれば、それも共有するとイメージが伝わりやすくなります。
「このサイトの雰囲気が近い」「色の印象が好み」など、ざっくりした伝え方でも十分です。
依頼資料とあわせて、ホームページ制作に使えそうな素材も整理しておきましょう。
最初からすべてそろっていなくても大丈夫ですが、手元にあるものを早めにまとめておくと、その後の進行がスムーズになります。
たとえば、次のようなものがあると制作を進めやすくなります。
| 基本情報 | 会社情報 サービス内容がわかる資料 会社案内やパンフレット よくある質問 |
|---|---|
| 素材 | ロゴデータ 商品やサービスの写真 スタッフや社内の写真 お客様の声 実績紹介 |
| 参考情報 | SNSアカウント情報 参考にしたいサイト デザインイメージ |
特に、会社情報やサービス説明、写真などは早い段階で必要になることが多いため、事前に確認しておくのがおすすめです。
もし文章がまだ整っていなくても、最初は箇条書きのメモ程度で問題ありません。
大切なのは、何もない状態で始めるのではなく、今ある情報を先に共有することです。
依頼資料がまとまったら、次はホームページ制作を依頼する会社の候補先を探します。
制作会社にはそれぞれ得意分野があるため、自社の目的に合った会社を選び、同じ条件で相談してみることが大切です。
依頼先の候補は、3〜5社に絞るのがおすすめです。
少なすぎると比較しにくく、多すぎるとやり取りの負担が大きくなります。
見積もりを依頼するときは、各社にできるだけ同じ内容を伝えることが大切です。
条件がバラバラだと、金額や提案内容を正しく比べにくくなってしまいます。
見積もり依頼では、次の内容をそろえて伝えるとスムーズです。
最初の見積もりは、内容が完全に決まる前の段階では概算になることもあります。
その場合でも問題はありません。
まずはおおまかな費用感を確認し、その後に内容を整理して正式な見積もりへ進めていけば大丈夫です。
大切なのは、口頭だけで話を進めず、見積書や提案書として形に残してもらうことです。
複数の会社から提案や見積もりが集まったら、内容を比べて依頼先を検討します。
このとき、金額だけで決めないことが大切です。
比較するときは、次のような点を見ておくと判断しやすくなります。
見積もりが安く見えても、必要な作業が含まれていなかったり、修正回数が少なかったり、あとから追加費用が発生することがわかるケースも少なくありません。
そのため、まずは「何をどこまで対応してくれるのか」まで確認することが大切です。
依頼する制作会社が決まったら、次は契約と発注に進みます。
この段階では、「どこまで対応してもらえるのか」「いつまでに何を進めるのか」「誰が何を担当するのか」をはっきりさせることが大切です。
あいまいなまま進めてしまうと、制作の途中で認識の違いが起こりやすいため、必ず書面で確認しておきましょう。
特に、原稿や写真などの準備を誰が行うのかは重要です。
文章は自社で用意するのか、制作会社に相談するのか、写真は支給するのか、撮影も依頼するのか、公開後の更新はどちらが担当するのかなど、こうした役割分担を最初に決めておくと、制作が止まりにくくなります。
契約の際には、契約書の特に次の点を必ず確認しておきましょう。
「依頼したつもりだったのに含まれていなかった」という行き違いを防ぐためにも、細かい点まで目を通しておくことが大切です。
契約が終わったら、制作開始に向けて最初の打ち合わせを行います。
ここでは、今後の進め方を具体的に決めていきます。
主に決めておきたいのは、次の内容です。
最初の打ち合わせで決めた内容は、あとで見返せるように書面で残しておくことが大切です。
進め方が明確になっていると、その後の制作も落ち着いて進めやすくなります。
STEP1で整理した目的やターゲット、伝えたい強み、必要なページ、機能などを もとに制作会社と制作内容をすり合わせていきます。
この段階では、「何を作るか」を社内の考えだけではなく、制作会社の意見も交えながら擦り合わせていくことが大切です。
ここで方向性がはっきりすると、その後の設計やデザインも進めやすくなります。
一方で、この段階でのすり合わせが不十分・あいまいなままだと、後の工程で修正が増え、制作時間が延びてしまいやすくなるので注意しましょう。
具体的には次のような内容をすり合わせます。
この時点ですべてを完璧に決める必要はありません。
「まだ決まっていない」で終わらせるのではなく、「今はこう考えている」と方向性を共有しておくことが大切です。
要件定義では、ページ内容や機能だけでなく、ホームページの使いやすさや運用しやすさについても確認しておきましょう。
見た目ではわかりにくいですが、公開後の使いやすさに大きく関わります。
たとえば、次のようなことです。
こうした内容は、後から追加しようとすると手間が増えることがあります。
そのため、最初の打ち合わせの段階で、気になることや希望があればできるだけ共有しておくことが大切です。
要件が固まったら、次はサイト設計に進みます。
ここでは、いきなりデザインや制作を始めるのではなく、まずホームページ全体の構成を決めていきます。
この工程で主に作るのが、サイトマップとワイヤーフレームです。
サイトマップは、ホームページ全体のページ構成を整理したものです。
どんなページが必要で、どのページがどこにつながるのかをまとめて確認します。
これを決めることで、「必要なページが足りているか」「似た内容のページが重なっていないか」が見えやすくなります。
また、必要な情報にたどり着きやすいか、お問い合わせページまで迷わず進めるかなど、使いやすさの土台になる部分をこの段階で考えていきます。
ワイヤーフレームは、各ページにどんな情報を、どの順番で載せるかを決めるための設計図です。
見た目のデザインを作る前に、まず内容の並びや情報の見せ方を整理していきます。
たとえば、ページの上部に何を見せるのか、その下にどんな説明を入れるのか、お問い合わせボタンはどこに置くのか、といった流れを決めるのがこの段階です。
確認するときは、次のような点を見ておくと安心です。
サイトの構成や内容が固まったら、次はデザイン作成に進みます。
この工程では、ホームページの見た目を具体的に形にしていきます。
デザインというと、見た目のおしゃれさに目が向きがちですが、ホームページでは「見やすさ」や「使いやすさ」も同じくらい大切です。
そのため、制作会社に希望を伝えるときは、好みだけでなく「どう見せたいか」まで共有しておくと、イメージに近づけやすくなります。
参考にしたいサイトがある場合は、ただ「このサイトみたいにしたい」と伝えるだけではなく、どこが良いと思ったのかもあわせて伝えるのがおすすめです。
デザイン案が出てきたら、見た目の好みだけで判断するのではなく、次のポイントを確認しましょう。
修正をお願いするときは、できるだけ具体的に伝えるのがポイントです。
たとえば、「もう少し見やすくしてほしい」だけではなく、「この文字は少し小さく感じる」「このボタンはもう少し目立たせたい」といった形で伝えると、制作会社も対応しやすくなります。
また、社内で確認する場合は、意見をできるだけまとめてから伝えることも大切です。
バラバラに伝えてしまうと、修正の方向がぶれやすくなります。
デザインが確定したら、次は実装に進みます。
実装は、決まったデザインをもとにホームページを実際に形にしていく工程です。
この段階では、制作会社側の作業が中心になりますが、依頼側は不足素材の共有や、大きなズレがないかどうかの確認を行います。
お問い合わせフォームや更新機能がある場合は、このタイミングであわせて整えていくのが一般的です。
制作会社によっては、途中の段階で確認用のURLを共有してくれることもあります。
その場合は、ページが表示されるか、内容に大きなズレがないかを確認しておくと安心です。
また、公開に向けた準備も並行して進めておきましょう。
たとえば、次のような内容です。
公開直前になって準備が終わっていないと、ホームページ自体は完成していても公開できないことがあります。
実装が終わったら、公開前にテスト環境で最終確認を行います。
テスト環境とは、本番公開の前に確認できる仮の環境のことです。
制作会社から確認用のURLが共有されたら、見た目や動作に問題がないかを一通り確認しましょう。
特に確認しておきたいのは次の点です。
修正をお願いするときは、内容をまとめて伝えるのがおすすめです。
「表示されないページ」「誤字修正」「確認したい点」のように整理して伝えると、制作会社も対応しやすくなります。
公開後に修正できる内容もありますが、公開前に直せるものはできるだけここで確認しておきましょう。
テスト環境での確認が終わったら、いよいよ本番環境へ移行してホームページを公開します。
具体的には、確認用のテスト環境で作っていたサイトを、実際に公開するドメインに切り替えていきます。
公開作業そのものは、制作会社が対応することが多いですが、依頼する側も「公開されたあとに何を確認するか」を知っておくと安心です。
公開後は、まず次の点を確認しましょう。
公開当日は、制作会社と連絡が取りやすい状態にしておくと安心です。
万が一、表示や動作で気になる点が見つかった場合でも、すぐ相談しやすくなります。
ホームページが公開されたら、それで完全に終わりではありません。
あとから困らないように、受け取るべきものがそろっているかも確認しておくことが大切です。
主に確認しておきたいのは次の内容です。
公開後の運用を制作会社にお願いする場合は、その後の進め方もこのタイミングで確認しておきましょう。

ホームページ制作は、流れに沿って進めれば大きく迷わず進行しやすくなります。
ただし、実際には途中で予定がずれたり、思ったように進まなくなったりすることもあります。
ここでは、ホームページ制作を依頼するときによくある失敗と、その防ぎ方を見ていきましょう。
よくあるのが、「とりあえずホームページを作りたい」という状態で進めてしまうケースです。
この場合、何のために作るのかがはっきりしていないため、途中で「あれも入れたい」「これも必要かもしれない」と内容が広がり、何を伝えたいサイトなのかが見えにくくなります。
制作を始める前に、「何のために作るのか」をできるだけはっきりさせておきましょう。
目的が整理できていると、制作会社とも方向性を共有しやすくなります。
文章や写真、会社情報などの素材が予定どおり集まらず、制作が止まってしまうケースもよくあります。
ホームページ制作では、必要な素材がそろわないと、その先のデザインや実装に進みにくくなります。
そのため、素材の準備が遅れると、全体のスケジュールもずれやすくなってしまうのです。
制作を始める前に、「何が必要か」「誰が準備するか」を整理しておきましょう。
最初から完璧にそろえようとしすぎず、まずは今ある情報から共有していくことが大切です。
制作途中でページ追加や機能追加の希望が増えていくケースもよく起きます。
進めながら新しい案が出ること自体は自然ですが、要望をその都度増やしていくと、費用や制作期間に影響しやすくなります。
場合によっては、すでに進んでいた工程を戻して調整する必要が出ることも。
契約前の段階で、依頼内容をできるだけ整理しておきましょう。
新しい要望が出たときは、その場ですぐ追加するのではなく、まず社内で本当に必要かを整理してから制作会社に相談することが大切です。
ホームページ制作をスムーズに進めるには、事前準備・依頼資料・比較検討・公開前確認という全体の流れを押さえておくことが大切です。
特に、目的やターゲット、予算、必要なページを整理してから相談すると、制作会社とのやり取りが進めやすくなります。
まずは「何を作りたいのか」を社内で整理するところから始めてみましょう。
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